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    【経営学実地研究(片上・伊部)】加茂の“桐箪笥(きりたんす)”が出来るまでを学びました! (2014.06.20)

     今年度の経営学実地研究(片上・伊部)では、「地域の産業や商業を学び、コミュニティ・ビジネスを考える」をテーマに実地研究を行っています。第2回目の地域産業の学びは、加茂の地域産業である桐箪笥について「茂野タンス店」様を見学しました。
     まず、代表取締役の茂野克司様より説明をいただきながら、桐を乾燥させている「桐置き場」を見学しました。茂野様から「丸太で仕入れた桐を板状に加工し、天日に干しながら、渋を出し切るまで2.3年ここで乾燥させてから工場に移します。また、桐は「木の女王」と呼ばれ、その成長力も、普通の木なら丸太になるまで50年や100年かかる所を20年しかかからないといった特徴があります。その桐を使って箪笥を作るようになったのは、丈夫で長持ちし、軽くて加工しやすく、伸び縮みが少ないためであり、箪笥にはうってつけの木であります。」といった解説をしていただきました。
     次に、工場に移り、桐箪笥の製造工程の一部を見学しました。柾寄せという細かく切られた柾目材を接着剤で接ぎ合わせて一枚の板にする作業やその板を使って作った完成品の桐箪笥を拝見しました。さらに、ショールームでの見学では、衣装箪笥だけでなく、大きな写真や絵を保管する“箪笥”やまな板やテーブルといった日用品や木工のおもちゃまで展示されており、桐の汎用性の高さを改めて知ることの出来た時間となりました。
     また、この見学会を通じ、受講生たちにも加茂の地域産業を知る貴重な経験になったことと思います。この場をお借りして、このような場をいただけた茂野様に感謝申し上げます。
     なお、経営学実地研究(片上・伊部)では、地域の商業を学ぶために、6月5日(木)に加茂商店街をぶらりと歩きながら、加茂商店街のSWOT分析※を行うための材料集めを行いました。7月10日(木)には、三条商店街を歩いてSWOT分析の材料集めを行う予定です。また、最終的には、加茂と三条の商店街のSWOT分析を実施し、商店街活性化への提案が出来ればと考えています。
     ※SWOT分析・・・企業が経営環境の変化に迅速に対応し収益を上げるため、自社についての内部環境(強みと弱み)分析と外部環境(ビジネスの機会と脅威)分析を行うことで自社の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報など)の最適な活用を図っていくための環境分析手法のこと。

    文:伊部泰弘
    写真:伊部泰弘、茂野克司 様

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    桐置き場で説明を受ける受講者

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    ショールームでの桐製品の解説

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    茂野様に撮っていただいた集合写真